大好きな君と~ヒミツ、これからも~






創くんの目は、あたしに向く。





あたしも、できるだけ自然に見えるように微笑んだ。






「あたしも、お待ちしてます」





「樹里さんとも、久しぶりに話をたくさんできたらいいね」






その言葉にあたしは頷いた。






「よろしくお願いします」






そう言うと、創くんは軽く会釈をして大樹くんの横をゆっくりと通り過ぎて行った。








「……っ」






少し目を見開いた大樹くんは、通り過ぎて行く創くんの方に振り向く。







「よろしく頼むよ」





謎の言葉を残して、創くんは挨拶回りへと向かった。





「大樹くん……?」





あたしは大樹くんの顔を覗き込む。