「あ、大樹くん、メガネだ!」




「ん?あぁ、一応ね。ダテだよ」





ダテでもカッコいいです!




似合ってるし。





「じゃ、行こうか」




外に出るなり大樹くんは手を差し出した。




あたしはその手の上に軽く自分の手を置く。




どちらからともなく、手を繋ぐ。





「1年早かったな、俺もう高3だよ」




「だよね、あたしも高2だ……」





大樹くんと過ごしてから、1日が過ぎるのが早く感じる。





「大樹くん、受験だよね。どこ行くか決まった?」





大樹くんは受験生。




大学に行くらしいけど、どこに行くんだろ?