「ふっ、ありがとう。樹里こそ、似合ってるよ」 サイドでまとめたあたしの髪を触りながら言う大樹くん。 その目がとても優しくて、キュン、と胸が鳴る。 「このワンピースドレスと髪の毛が顔に合ってる」 うっ、その優しい瞳に落ちました。 あたしの今日の格好は紺色のワンピースドレスに淡い灰色のボレロ。 ワンピースドレスはシフォン素材で、少しふんわりとした感じになってる。 「あ、ありがと、ございます」 言葉に詰まりながらお礼を言うと、顔に触れられた。 えっ、何っ!?