文化祭も無事に終わり、穏やかな日々を過ごしていた。





そして今日。





ついに、パーティーの日がやってきてしまった。





大樹くんが断ればよかったと言っていたパーティーだ。





あたしは今日、市原さんと何年ぶりに会うのだろう。





6歳の時だったはず。





だから、11年ぶりかな。





もう、面影もないかもしれない。






まぁ、あたし自身が顔はうろ覚えなんだけど。







「大樹くん、準備できたよ」





あたしと大樹くんの住む家にお母さんたちが来て、手助けしてくれていた。