「唯華、お昼行こ」 「ん、りょーかい。ちょっと待って、準備してくる」 お弁当を慌てて出す唯華を見てあたしは微笑む。 「よし、行こう。今日は中庭近くの廊下だよね」 「うん、あまり人通らないし。屋上ばっかりは飽きるしね」 今日は屋上ではなく中庭近くの渡り廊下。 先生も生徒も滅多に通らないし、あたしたちにはもってこいの場所だ。 「最近、大樹先輩とどう?ケンカとかしてない?」 「え?いや、ケンカしてないよ?」 なんで? 「だって、ぎこちなくない?何かあったのかなって」 相変わらず鋭いな。