「それに、その父はあの事件の張本人だ」 ……え? 何、それ。 あの時の、あたしを襲った人がその創くんのお父さんなの? なら、その人の名前は……。 ぶわぁっと、記憶が駆け巡る。 市原……市原正也さん? 「創くんの、お父さんの、名前って……」 確かその人だ。 あたしは、もう1枚のあたし宛ての招待状を読む。 名前の欄は……あった。 そこには、あたしの思い出した通りの名前が書かれていた。 やっぱり、この名前だ。