大樹くんの顔を見る。 あたしは、固まってしまった。 どうしてですか。 そんなに……悲しそうな顔をするなんて。 「今度のパーティー、断ればよかったな」 あたしの頭を少し撫でる。 パーティーを断る? 「なんで……?」 そう聞くと、一瞬詰まった後、口を開く。 あたしはゴクリと唾を飲む。 「……樹里の婚約者だった人のパーティーだからだよ」 あたしの、婚約者だった人? ってことは、あの“創くん”? ……それだけ?