こんなにいい子、滅多にいないし。





今度好きな子が出来た時は、実ってほしいな。





ニッコリ笑うと、彼はあたしの手をギュッと握ってまた、ありがとうございます、と言った。





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「何だか今日はちょっと嬉しい日だなぁ……」





家までの道を、あたしは笑顔で帰る。





告白なんて……久しぶりにされた。





しかも1年生。






可愛かったなぁ……なんて。










……この時のあたしは、完全に浮かれてしまっていた。




















この後、彼の心が不安でいっぱいになってしまうことなんて、知るよしもなかったんだ。