「唯華なら、まだ教室にいるかも……」
「いえっ、俺は中谷先輩がっ……」
そこまで言って、新川くんは黙ってしまった。
だけど、意を決したように彼をあたしを見つめた。
その目が真剣で、あたしも彼を見つめてしまう。
……なんか、少し照れる。
「俺はっ、中谷先輩が……〜〜っ!」
「?」
彼は頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
「し、新川くん!?」
あたしもしゃがみ込んでみる。
「やっぱり恥ずかしいよ……」
そう声が聞こえ、軽く腕に触れる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…