「あの、中谷先輩ですよね」
あ、あれ?あたし?
声をかけられて振り向くと、そこにいたのは見たことのない男子。
1年生かな?
先輩って言ったし……。
「えっと……」
彼は言葉が出てこないみたいでうつむいてしまった。
どうかしたの?
「あの……お名前は?」
「えっ!あ、新川洸(しんかわこう)です。1年B組の……」
少し照れ気味に言う彼。
なんか、可愛い系の子だなぁ……。
身長もあたしよりほんの少し高いくらいの子で、ふわふわ?って感じかな。
「新川くんね……どうしたの?あたしに何か、」
あ、もしかして唯華かな?

