あたしたちは一緒にそこから離れた。
「じゃあ、樹里先に行く?」
「え?でも、大樹くんは?」
そうだった、あたしたちは一緒に行けないんだった。
「俺は後からでいいよ、颯と待ち合わせしてるし」
そうなんだ……。
じゃあ先に行かせてもらおうかなぁ。
「じゃ、またね!行ってきますっ」
あたしが笑ってそう言うと、大樹くんは頭をポンポンと撫でてくれた。
うわ、朝からヤバい。
顔緩みそうになる。
あたしはそれを抑えるようにして大樹くんから離れた。
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