「はいはい、どっちでもいいよ」





興味でいっぱい、という感じの愛美さんと取り合おうとしない大樹くん。






仲いいんだなぁ……。





って、あれ？





なんか今、ほんの少しだけ、モヤッとした……。





だって大樹くん、あたしには見せてくれないような表情をするんだもん。





あぁもう！




ダメダメ、そんなこと思っちゃ！





どんな表情でも大樹くんは大樹くんなんだし！





「唯華たち、来ないなぁ……」





「ホントね、遅いわー。もしかして、イチャついてんのかしらね？」





あはは、それはありそう。





どさくさに紛れてイチャついてそうだなぁ。