「おーい!樹里ちゃーん!大樹!」
ドキィッ!!
「あ、愛美と咲希」
手を振りながら愛美さんは咲希さんとこっちへやって来る。
今の、見られてないよね?
「あら、お邪魔だったかしら?」
「いっ、いえ!全然!」
「そっち終わった?」
慌てるあたしをよそに大樹くんは咲希さんに質問する。
「えぇ、終わったわよ。そっちは?ずいぶん早かったみたいだけど」
「んー、案外近いところにあったからな。結構楽だった」
確かに、楽だったなぁ……。
「ねね、樹里ちゃん!大樹に何もされなかったぁ?」
後ろから抱きついてきた愛美さんがニヤリとした顔で言う。
ええっ!?

