「あー、そうみたいね」
興味無さそうに言う唯華。
唯華はそういうの興味無いのかな？
あたしは興味あるんだけどね。
「でもいいじゃん、颯先輩と一緒だよ？」
「いいかもしんないけど……颯、意地が悪いから。逆に面白がるんだよね」
颯先輩にそんな一面が！？
いつも笑って優しい雰囲気だから危険なことがあったら守ってくれるのかと……。
あ、でも、いつも笑って優しい雰囲気なのは大樹くんも一緒だ。
だから一緒にいるのかな？
なんて、思ったりして。
「おーい、行くぞー」
「「はーい……」」
そう返事をして、スタート位置についたあたしたちだった。
