「そんなことないよ、唯華ちゃん。俺が頼りになるなんて……ありえないな」
「なんでですか!謙遜しちゃって……好きな子守るために何でもするって、すごいじゃないですか!」
その言葉に大樹くんは少し苦笑いだった。
あたしは、その表情に違和感を覚えたけど、なぜか聞けずにいた。
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「はぁ……もうお昼ね」
大樹くんたちのグループに入りながらも、実行委員の仕事をして、時間なんてあっという間に過ぎていた。
「お昼からは……スタンプラリーだっけ」

