「ささ、沙綾?いつの間にそんな可愛い水着買ったんだ……?」
「いつの間にって……この前、智菜と一緒に買ったよ」
「そんなの着てたら、ナンパされっぞ!?」
心配そうに言う颯先輩にあたしは、笑いを堪え切れなくなる。
こんな先輩、初めて見た!
唯華も唯華で笑ってる。
「颯、落ち着け。沙綾は1人じゃないから。ほら、見てみ」
大樹くんがなだめるように言って、颯先輩の体をある方向に向ける。
「え……俺?」
颯先輩と目が合った……遥は少しだけ目を見開きながら言った。
「そ。遥くんがいるよ、沙綾のことは任せて、颯は唯華ちゃんを守れ」
軽く背中を叩いた大樹くん。

