「わー!海だっ」 「ほんとー!キレー!」 あたしたちは、月曜日海に来ていた。 あ、大樹くんも行くって言ってくれたから一緒に来ている。 「唯華さんっ、樹里さんっ!誘ってくれてありがとうございます!」 「楽しもうね〜、沙綾ちゃん!」 キラキラした目の沙綾ちゃんにあたしは笑いかけた。 「あんまはしゃぐなよ、浮かれてるとケガすんぞ」 あたしたちは後ろを振り返る。 「浮かれるに決まってるじゃん!颯だって楽しみにしてたじゃん」 「唯華ほどじゃねぇよ」 「俺、海……好きです」 遥が呟くように言う。