前、一緒に寝たときを思い出す。




ドキドキして眠れなかったとき、ふと大樹くんの顔を見たら気持ち良さそように眠っててあたしは嬉しくなった。





よかった、うなされてなくて。





大樹くんの過去を知らないあたしは、何か伝えてくれないと何も分からない。





だから、こういう無意識のうちの反応とかを頼りにするの。





それで、分かったら何も困らないんだけどね。








大樹くん、なかなか“そういうこと”を表に出さないから。








「待ってるから、大樹くん」





言ってくれる時まで、ずっと。





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