「あ、言ってないもん。だってこの学校にくると思わなかったし」
「俺がどこに行こうと勝手じゃん。ていうか樹里姉がいてよかったよ。これからよろしく」
「うん、よろしくね……まぁ、あたしが知ってることなら何でも聞いてね」
あたしがそう言うと、遥はうなずいた。
と、同時に今度は唯華が大きな声を出しながら手を振った。
あ、大樹くんだ!
颯先輩と一緒に登校してる。
……あれ?
でもそこにもう一人いることに気づき、目を見開いた。
え、まさか……でも、何で!?
2人と一緒にいたのは……。
……文化祭で会った、沙綾ちゃんだった。

