えっ!? 「ど、どうぞ!」 あたしがそう言って差し出すと、大樹くんはニッコリと笑った。 そして一言。 「俺と同じように」 そっ、そんな! あたしにはハードルが高い! でも、大樹くんはそれをやってくれたんだし、あたしもお返ししなきゃだよね。 頭の中で葛藤を繰り広げ、答えを決めた。 「わ、分かった!はい……あ、あーん!」 震える手を持ち上げ、大樹くんの口の高さまで運ぶ。 パクリと大樹くんはイチゴ味のかき氷を食べた。