「ここのベンチに座ろう。もう少しで花火始まるし」
あたしたちは、ベンチに座って買ったものを広げる。
「かき氷!美味しー!」
あたしのチョイスはイチゴ。
大樹くんのチョイスはハワイアンブルー。
あたしと色は正反対だ。
「樹里……落とすよ。浴衣、買ったばっかなんだろ?」
「あ、うん!一目惚れしたの」
あんまり派手じゃないところが、いいかなって思った。
「似合ってる、すごく。抱きしめたいくらい」
「っ!?」
だだ、抱きしめたいくらいって!?
あたしの顔は真っ赤に染まる。
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