「りんご飴、食べたいかなぁ……大樹くんは?」 「俺は焼きそばかな?まぁ、色々回りながら買うか」 その方がいいね、何があるか分かんないし。 あたしは頷いて、大樹くんと歩き出した。 まだ早い時間帯だけど、結構、人多いな。 「っと、ごめんなさいっ」 早々にぶつかってしまった。 謝ると、男の人はあたしの顔と浴衣をジロリと見てきた。 な、何……? もしかして、ニヤニヤしてる? 何で? 「お前、今1人か?」 へっ?