大樹くんの風邪も治り、梅雨の時期も終わって、すでに7月中旬に入っていた。




あたしたち2人は、颯先輩が来るのを待っていた。





大樹くんは別々に帰る。





だってバレちゃうから。






「明日は夏祭りだよね〜、浴衣準備した?」





「うん、したよ!大樹くんは分かんないけど……」





聞こうと思ってた日に高熱で寝込んじゃってたから。





それに、その後はバタバタしてて聞けなかったし。





「大変だったでしょ?色々あったんだから」





「え?あぁ、うん……まぁでも大丈夫でしょ!」






何がって感じだけど。