「あ、いたいた、颯ー!」 「ん?あぁ、唯華。樹里ちゃんも。来てくれてありがとな」 「いえっ、一緒に食べることができて嬉しいです!」 そう言った後、あたしは辺りを見回す。 大樹くんはまだ来てないのかな? でも、同じクラスだよね。 いや、なんか用事があるのかもしれないし……。 「あぁ、それで樹里ちゃん。大樹のことなんだけど」 「え?あっ、はい」 大樹くんのこと? 「知ってる?うーん、知らないよな」 な、何のことだろう?