えっ!? た、多分覚えてる……はず。 「おっ、覚えてなくても教えてね!」 「さぁ?それはどうだろ?」 いつもの調子を取り戻した大樹くんはふっ、と笑う。 やっぱり大樹くんはいつも1つ上にいるね。 あたしが大樹くんに追いつける日は来るのかな? というか、来て欲しい……いや、来てくれないと困る。 じゃないと、何もかも任せっきりになってしまうから。 「もう、大樹くんっ!必ず教えてよね!」 今のことだけじゃなくて、他のことも。