え、えっと……。
「分かんないや。でも、大樹くんのことがすごく好きだからかも……なーんて、」
そう言いながら大樹くんをチラリと見ると、ほんの少しだけ頬を染めていた。
「……大樹くん?」
「そういうことを、平然というから毒なんだ」
どっ、毒!?
「毒って何が!?」
「いや、なんでもないよ……樹里は気にしないで」
えー……そんなこと言われたら余計気になるんだけどなぁ。
「じゃあ……いいや。今度教えてね!大樹くん」
「ん、今度な。まぁ、樹里が覚えてたらだけど」
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