そしてわずか数秒後。 ドドーンッ!!! バキッ、バキバキッ……。 何かが崩れたような音が聞こえた。 「っ……!」 なんで、いきなりこんな音が? 『樹里さんは僕のものなんだから!取らないでくれよ、大樹くん!』 「……誰?」 そう、流れ込んできた言葉。 その言葉に、あたしは大樹くんにも聞こえない声で呟いていた。 「樹里、大丈夫か?なんだ今の……すげー音だな」 大樹くんがあたしの元へ来て、腕を引く。 そのままゆっくりと、座らせられた。 ……っ、大樹くん。