でも、そうかもしれない、なんて思ったことは絶対教えないっ。




だって今まで好きになった人大樹くんだけだもん。





「唯華、クラス分け見に行こうよ」




「話逸らしたね、まぁいいや、行こ」





話を逸らしたあたしに笑った顔を見せてそう言った。





「あ、そうだ。颯の妹が入ってくるんだって〜」





「え?颯先輩の?」




颯先輩があんな風にカッコいいんだから妹さんは可愛いだろうなぁ。




「うん。でもあたし、顔見たことないんだよね……この前颯ん家行った時は受験勉強中だったらしいし」





そうなんだ、会ってみたいかも。




そんなこんなを話しているうちにクラス分けの掲示板までやってきた。