「誰かに手振られてた?」
戸村先輩の事だった。
「なんか、すみれがつるんでる友達っぽくなかったからさ。」
「あ、うーん・・・」
あたしは少し黙ってしまった。
何か逃れられるいい言葉はないかなぁ・・・
先輩たちとゆんちゃんさりちゃんはまだ楽し気に会話してて助けを求める事は出来ないし。
「・・・・すみれ?」
「あ、なんでもない!最近知り合った人!」
「・・そうか」
あんまり怪しまれずに逸らすことが出来た。
「あ、やばいな。壱哉、行くぞ!」
宮田先輩に声を掛けられていっちゃんはハッと気づく。
「あ、ほんとだ。すみれ、もう行くわ!またな!」
「あ、うん!」
いっちゃんたちは急いで駅に向かっていった。
