「一緒にいすぎて麻痺してるだろ絶対」


「何?」


「なんでもねーよー・・・」


ワタがまたうつむこうとすると、急にカフェテリアが騒がしくなった。
あるグループが入ってきた途端、話し声がデカくて集中がそっちに向けられた。


ワタも、うつむこうとしていた顔をそちらに向けていた。


「なんだよ・・・?」


「なんか、すごいね。」




あたしたちを通り過ぎようとしたとき。
一人の人が立ち止まった。



あたしもワタも動揺して固まってしまった。



「あれ・・?君さ。」