「……こんなことも、できなかったもんな」 集中治療をしていた昌太郎に 触れることさえ出来なかった そんな前のことを、思い出す 「綾、俺にしてほしいこと、ない?」 昌太郎は、お見通しだ 私は、昌太郎が全てで 昌太郎も、私が全てだったんだろう 「昌太郎、愛してほしい、私のこと。 あと、忘れないで。私のこと。 絶対に、生まれ変わっても、あなたと結ばれたい だから、絶対忘れないで」 昌太郎は、向かい合って 「うんっ……」 そういって、深く、深く口付ける 何度も、何度も。