「それで?無事に送りだせたと」
「うんっ!へへへー、毎日電話してるのぉ」
「あっそ……たっくんが他の子と浮気しちゃう~とか、考えないの?」

以前より増した惚気に少し嫌味
そしたら有香はキョトンとした顔で私を見返した

「考えた事なかった!だぁって有香たちらぶらぶだもんっ」
「………あ、っそう…」

こりゃお手上げ。いつもより力をこめてじゃがりこを噛み砕く。
それから有香のらぶらぶ話に相槌を打っていれば、廊下から大きな声が聞こえた

「うっせーなぁ!離せよ!!」
「佐々木!!いい加減にしないか!!」

…同じクラスの佐々木理莉穂さん。
クラス一のギャルとして恐れられている一人、…今日も先生と大喧嘩かあ

「佐々木さんも佐々木さんだけど、先生も毎日飽きないよねえ」
「ね、言っても分からないならほっとけばいいのに」
「まーでも在学中に問題起こされたら学校も問われちゃうからねえ」
「たいへんだぁねえ」

頬杖を付きながら眺めていれば佐々木さんと目が合った。すぐ逸らされたけど