涙の数だけ、愛してた。

普通の人だったら、首をかしげるどころかこの人何を言っているんだろう?と思うお願いだけど、自他共に認める、ましてや高校からの友達の飛鳥のことなのでなんとも思わない。







わけはないんだけどね…







なんか幸せなことないかなー
と心に思いながら伸びをすると私を呼ぶ声が聞こえた。



「榛名、204号室の患者さんが急変したって!」


楓が肩で息をしながら伝える。




私は飛鳥からもらったコーヒーを楓に渡すと急いで204号室に向かった。