閉店1時間前になり、お客さんもまばらになってきた。

さてとー。ぼちぼち掃除して閉店準備しよっと。

私は掃除箱からほうきを出して自分の店の周りを掃き始めた。

コーヒー豆屋さんも客足が落ち着いたみたいで、福永くんも掃除を始めていた。

あ、話しかけるチャンス⁈
と思って福永くんを見てたら目が合ってしまった。


「あ、お疲れ様です。」


ニコッと笑顔で挨拶してくれる福永くん。
あぁ、ステキ…!私がお客さんならコーヒー豆毎日買いに来ちゃうよ!

なんてね。
あーあ、バカバカ。私の腐れ脳みそ。


私も笑顔で福永くんに挨拶した。


「お疲れ様、福永くん。今日も忙しそうだったね。」