クリスマスの奇跡?【短編】

私たちは手を繋ぎ、歩く。
イルミネーションを眺めながら。



「ねぇ、ゆうちゃん。明日も仕事?」



奏介くんが聞いてきた。



「うん。明日は早番。明後日は休みだよ。」



そう答えると、奏介くんはニヤッと笑って言った。



「偶然だね!俺も同じ。」



すごい偶然だねー。



「だからさ、明日仕事終わったら」


「うん?」



「俺の家においでよ。
もちろん、泊まりで。」



私の顔が真っ赤になったことは言うまでもない。




そして、この偶然と思われたシフトが、実は奏介くんとうちの店の店長が仕組んだことだったとは。
あとで知るお話し。





fin.