クリスマスの奇跡?【短編】

ラーメンを食べ終わり、私たちはイルミネーションを見に行くことにした。


「ゆうちゃん、手。」


奏介くんが私に手を差し出す。
ニコッと笑う奏介くんに、吸い付くように私の手が奏介くんの手の中におさまる。


「行こ。」


奏介くんに手を引かれて私たちは歩き出す。
奏介くん。
もしかして聞こえてるかな。
私の心臓の鼓動。


街なかだから、すぐにたどり着いたイルミネーション通り。


ほわぁーーー!


「おおーっ!きれいだねぇ〜!ね、奏介くん!」


「ぷはっ!そうだね!」


ん?なんで笑うの?


「ゆうちゃん、ムードないわー!」


そういうことか。


「だってきれいなんだもん!」


「ハイハイ。」


ニコニコしながら私の頭をポンポンと軽く撫でる奏介くん。
うーーーっ!その行為が私をキュンキュンさせてることをわかってやってるのかね、奏介くん⁈


「もう!私、奏介くんより4つも年上なのに!」


私が拗ねてみせると、奏介くんは


「そんなの関係ないくらい、ゆうちゃんは可愛いけどね。」


そう言って、奏介くんは私を抱きしめた。