クリスマスの奇跡?【短編】

「ねぇ、奏介くんさぁ。どうして私を誘ったの?」


私は奏介くんの目を見つめながら聞いた。
奏介くんはふっと目を見開き、口元をキュッとしめた。


「…本当は知ってたんだよ。ゆうちゃんの今日の予定がないこと。店長さんに聞いたんだ。」


店長ってうちの店の店長か。


「店長に?なんで?」


「えー?わかんない?」


ちょっと拗ねた奏介くん。
あれー?
もしかして、もしかしてだけど。
期待していいのかな…


いや、期待して外れたら
私、激しく落ち込むわ。
ここはわかんないフリをして探るか。


「私、ハッキリ言われないとわかんないタイプだよ。」


私はツンとして返した。