「あららー?」

この声は‥。

「彼氏いない歴15年さんが男を選ぶ余裕なんてあるんですかー?」

やっぱり。

こいつは私の幼馴染の「優」こと「福田優」だ

性格は‥‥うるさい。ウザい。

メチャクチャチャラい。

ムカつくほどチャラい。

そしてその横にもう一人いる。

その人の名前は「梶君」こと「梶 玲斗」だ。

性格は爽やかで結構良い。優しい人だ。

髪型は黒の少し。本当少しだけ長い髪の毛

以外にイケメンでモテるらしい。

すると愛美が、

「梶クー〜ーーーん今日話すの初めてだよね!今日もかっこいい❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

すると梶君。愛美に呆れているのか自分のことが好きなのかこういった。

「知ってるー❤︎」

そんなこと言ってるとこっちが呆れるよ(笑)

でも梶君面白いもんねー

「はーぁ‥皆いちいち梶だけで騒ぎすぎだっつーの。うぜー」

優が言う。

私はとっさにこんなことを思った

(優アンタ梶君に嫉妬しているの?あんたは梶君みたいに格好よくはなれないよ。顔も。性格も。理想とするだけ。無駄。)

そう思ったからか声に出てしまった。

「なっ!!べ!別に嫉妬してねーしっ!!!」

「‥‥ふーん(笑)」

私は鼻で笑った。

そしてその横で栞と梶君と愛美も笑っていた。

「お.おい!!笑うなよっ!!」

その言葉にまた笑った。

「なぁ‥瑠衣」

「なんだよ。優。喋りかけんな」

「はぁ!?さっきまで話しといてなんなんだよ!!感じわりーぞ!」

「アンタと15年も幼馴染やっていたら感じ良くする気も失せるわ。で。要は何。」

優と話すのはめんどくさい。

だけどまぁしょうがないから聞いてあげた。

「なぁ明日から夏休みじゃん?」

そのくらい知ってるし。こいつ馬鹿にしてんの?

「知ってる。」

少し控えめに言った。

優が話の続きを言う。

「夏休みだったら海行っとけって感じじゃんか??」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

「俺さ、今彼女いないし?まー。つまりアレだよアレ!」

「‥‥‥‥‥‥‥‥。」

「行こっかなー!行っちゃおうかなー 海!」

「‥‥‥‥‥‥‥。」

「誰かと行こうと思ってるんだけど!」

「‥‥‥‥‥‥‥。」

「どうよ!?」

「‥‥‥‥‥‥‥。」

よく意味のわからない事をペラペラと並べてくる優。

こいつはなにがいいてんだよ。

そのことで瑠衣の頭はいっぱいだった。

「さっさと行けば。」

瑠衣の反応に怒ったのか、
優は机を何度も叩いて蹴っていた。


そこで愛美はこう言った。

「いいねぇ海!愛美海行きたーい♪行こ行こー」

栞は口は何も言ってないが行く気満々のように見せようと。

「‥‥。」

【海の楽しさ、いいところ】

その本を読んでいる

「えぇ‥別に海なんて‥‥。」

そのことを考えていると私は少しずつ、

妄想に入って来た。

ーーーーー遠くの海で知り合った人。
わかってたの。これは‥‥
「夏だけの恋物語」だって事。

でも‥‥‥

カタッ‥

「落としましたよ‥?」

ケータイを落とした「私」

振り返った私。

「ありがとうございー‥」

えっアナタ‥海の‥時の‥///

同じ制服ー///ーーーーーーー。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

いい。

絶対に良い。

行かないと。

いや絶対に行く。

損してしまう。

「栞!愛美!海!行きましょー!!」

その言葉一つで、

栞の顔は、ほっぺが赤くなり口も笑っている。

そして愛美は、思いっきり笑い、大きな声で叫んでいる。

叫ぶと同時に手も思いっきり上に上げながら喜んでいる。

2人とも嬉しそうだ。

すると喜んでいる私達に梶君が言う。

「高嶺ー優も入れてあげろーっ!優がメチャクチャ怒ってるっ!」

はぁ?優?あいつなんか誰が入れるか。

そう思った私。

栞も愛美も思っただろう。

すると優が。

「はっ!?海なんか行きたくねーしっ!!1mmも思ってませんー!!!バーカ‥!バーカ‥!」

すごく子供っぽい、いじけ方。

そして。

すごく馬鹿っぽい。

全員そう思った。


さっきの優の言葉に梶君が、

「お前行きたいって言ってたくせにどっちなんだよっ!!」

すると全員で口を揃えて

「それ思った。」

これぞ本当の異口同音だ。

「お、お前らぁ‥‥よくもぉ!!」

ガララッ‥ドンッ‥タッタッタッタッ‥‥

優は勢いよく教室を飛び出した。

「ったく。優は手がかかる。こっちも迷惑なのになぁ。わかってくれよー」

梶君が呆れ気味に言った。

「じゃあ、優も帰ったし。俺も帰るわー!またなー」

「梶君またあしたねっっ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

愛美の挨拶にすっごい愛がこもっている。

そう思った。

だけど‥‥‥。

夏休みに出会いはないと思ってたけど‥‥。

あったとはねっ!!!!

「LETS!!!海キュン!!!!」

私はそう叫んで学校を出た。

楽しみだなぁー!

海の恋!

そして‥学校での出会い!

私は帰り道そのことで頭がいっぱいだった。

家について私はすぐに明日の準備をした。

「水着にー♪タオルにー♪〜〜〜♪」

家に帰ってこんなに気分いいことはなかった。

そして私の親に、

「瑠衣ちゃん今日は気分がいいのね♪何かあったの?」

私は笑顔でこう言った。

「明日ね!海行くんだぁ〜〜♪」

すごくほのぼのとした私。

「ふふっ♪瑠衣ちゃんだから機嫌がいいのね♪
楽しんでらっしゃい♪」