胸キュンな恋!!!!
それだけを求めて私は高校へ入った。

4月ーーー隣の席の男子と気が合って仲良くなってデートに誘われデートする!

‥なんてこともなく。


5月ーーー下駄箱にいつも目が合う隣のクラスの男子からラブレターが!!

‥なんてこともなく。


6月ーーー毎朝同じ電車に乗る先輩が具青悪そうにしていた私を助けてくれた!!

‥なんてこともなく。



ーーー 現在7月‥ーーー

私、高嶺瑠衣の求める恋はなく毎日「彼氏と過ごす!」‥‥ではなく、
「友達」と学校生活を過ごしています‥。

《《恋が欲しい》》

《《愛が欲しい》》

《《彼氏が欲しい》》

などと思えば思うほど「私の考える恋」はとても遠く‥だけど考える‥ってやっているうちにうちに‥‥

ドンッ!!

そこら辺で暴れている男子にぶつかった。

「あっごめんっっ!だいじょう‥‥‥っっぁぁ!」

‥‥ギロッ。

私はその男子を見た。

そう。ただ見ただけ。

なのに‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「あの‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

「大丈夫です。」

「やっぱすっごく痛かったですよね‥‥?」

「大丈夫だっつてんだろ。この言葉わからんのかお前は。大丈夫か。」

「本当すいませんでしたぁ!!!。」

そして男子は逃げていった。

ただ見ただけ。

見ただけなのに。


そしたら私の友達の「愛美」こと「相田愛美」が言った。

『ッチうるせーな』

『たかがくだらねーことで騒ぐんじゃねーよ。クソ男子が。』

『本当男は馬鹿ばっか。』

『ビビる位ならはなからぶつかって来るんじゃねーよ』


愛美は‥。
お喋り大好き女子でイケメン好き。

すごく明るい。

髪型は腰ぐらいの軽く巻いた金髪の髪型。

チャラい感じの女子だけどすごく可愛い。

さっきの愛美の言葉について私が言う。

「私がそう思ってるみたいなこと言うのやめてくれる?!」

愛美が言う。

「隠すなよー瑠衣❤︎本当はそう思っていたくせにー❤︎」

「思ってねーよ。」

「またまたー❤︎めっちゃ睨んでいたくせにー❤︎」

「目つきが悪いのは生まれつきっ!!」

そう今の会話の通りボーッとしているだけで睨んだと思われる目つきを生まれ持ち、

胸キュンな恋どころか周りにびびられ絶対にやっていない噂も立てられて‥。
‥ってもう慣れたけど!!


「私、中身はこんなに乙女なのによぉ!」

私は足を組んで舌打ちをした。

そしてそのことにダメ出しを愛美にされ‥。

「足組んで舌打ちをしている人に乙女って言われてもねー❤︎」

そしたら私のもう一人の友達「栞」こと「前園栞」が来た。性格は愛美と真逆の‥。
おとなしくって無口。

髪型は茶色で肩までの内巻きボブ。

本が大好き‥‥‥ってとこかな

「あっ栞ー!いい本読んでるねー!瑠衣に貸してあげなよー!」

栞の読んでいる本は。

【本物の乙女道】

「‥今読んでいるから無理。」

「そんな本なくてもいいしっ!」

「そんな本無くったって乙女になれるしっ!!馬鹿にしてんの!?」

「性格そんなんなのに紹介も合コンも「やだ。」とかさー!!瑠衣はさ!!理想が高すぎるんだってばー!!」

そこまではよかった。

が。

次の言葉。

「モテないくせに❤︎」

(ムカつくーー!!!)

「〈モテないくせに〉とか言うなっ!」

「そして理想は高くない!
恋っていうのはさぁ‥‥‥‥。」


ーーーーーーaさん「やだ‥傘持ってないのに‥‥」
bさん「はい。俺家すぐそこだからよかったら傘!使って!!じゃあなっ!また明日なっ!」ーーーーーー



「こんなのが、いい。」

と私が言い、

「‥‥そんな感じの本見たことある。」

栞が言った。

私は、

「はーぁ。本だったらさー。」簡単に男なんて手に入るからいいなー!!!。
いい男で優しくて、すごく頼りになる人。彼氏になってほしーーーー!!」

私はずっと彼氏妄想をしていた。

すると‥‥‥。