雪の過去

窓の淵には雪が積もっている。

勇馬の脳内ではあの日の出来事……
あの時の母さんの顔、声が繰り返し流れていた。





「お母さん?」

「交通事故…………」ハァハァハァハァ




「父…………さん……」
気づけば顔が涙で溢れていた。


「くっそう……」
今度は悔し涙で溢れた。



何故、自分はこんなにも無力なのだろう。
13年間支えてくれた秋良いにもきつく当たってしまう自分がとても耐えきれなかった。




いつの間にか、勇馬は眠りについていた。