雪の過去

「あ~楽しぃ~~そう言えば自己紹介がまだだったね。
私は未来之。雪谷 未来之。高校1年生なんだ
よろしく」


未来之が微笑む。


「おう。俺は浅井 勇馬。1つ上の高校2年生だよ…」

頬をかきながらそう言った。




「ねえ なんで怪我なんかしてたの?」

未来之が勇馬の顔をまじまじと見る。




「俺さ…前からそうなんだよ……人目を引きやすいんだ……
今日だって、ただ歩いてただけなのに いきなり殴りかかってくるんだぜ?勘弁して欲しいよ……」

勇馬が自分の頭を触りながらそう言った。




「ねえ……WHKって知ってる?」


「……は?」

勇馬はなんの事か分からず、キョトンとしている。



「突然だけど、物を浮かせたり予知をする能力が存在するのは知ってる?」


「ああ…でもそんなの本当に存在するのかよ」

「もちろん」

未来之が当然といったように言う。

「その能力の事をWHKっていうの。」


勇馬が本当か?という目で見る。


「別に信じなくてもいいわ。でもこれだけは頭の片隅に入れておいてほしいの。」



「……なんだよ」


「あなたの人目を引きやすい。これもWHKなの。」



勇馬は驚きすぎて、口を開けたまま固まっている。



「なんだよそ……」
「未来之~~~そろそろ店の手伝いしてちょうだ~い」

「は~い じゃあね」

未来之がウインクをしたあと、そのまま部屋から出てしまった。


急に現れて急に言われても、勇馬には話が理解出来なかった。