「ん…ん……イテテテテ」

目を覚まし、ここがさっきの店だと分かるのに少し時間がかかった。

頭に手をやると包帯が巻かれている。




ガチャ




「あっ目が覚めたみたいだね。さっきあのまま倒れちゃったんだよ 大丈夫?」

ドアを開けて入ってきたのは、さっきの女の子だった。


「はい、タオル」

「やめろっつってんだろ!」
バシッ


「どうしてそんなこと言うの………私は知ってるよ……あなたが………」

「うるさい うるさい うるさい!」

ビクッ




「俺はお前が誰か知らねーんだよ。もう俺に構うな……」






シン……




「う……う……少しぐらい……ヒック………信用……
ヒック………してくれたって………」



…………






「あ~も~分かったから泣くな」


ニヤ



「おい、今笑わなかったか…?」


「なんの事かなぁ~ハハハハ」

何だかんだで勇馬も次第に笑顔がこぼれた。