女の子の手に引かれた先には、真っ暗な夜には似合わない明るい店が、ひっそりと建っていた。


「さあ、入って」

「やめろよ!」

バシッ

勇馬が手を振り払った。



「え……でも怪我してるよ?」


「カンケーねーだ……うぅ……」



バタンッ