(丁度今ぐらいだっただろうか…)

雪が降り、星形がキラキラと輝いているその空の下で勇馬は、頭から流れてくる血をぬぐいながらそう思っていた。

(父さんが死んだのは……)


あれから13年。秋良は相変わらず勇馬に優しかった。




「ねえっ君怪我してるよね?」

振り向くとそこには、勇馬と同い年……いや、もしくは年下かもしれない。
そんな女の子が立っていた。


ボタボタ

まだ、頭からの血が止まっていないようだ。


(そういやぁ、俺さっき殴られたんだっけか……)



「たぁいへん!ちょっと来て!」

「おいっ」