「どうして、私が寝てるの…?」
最初は、訳がわからなかった。
私の目に映ったのは、白いベッドに横たわっている私だった。
何個もの管が付けられている。
この人…………本当に私だよね?
自分の目を疑った。
すると、慌てた形相で白い扉を開けたお母さんが目に入ってきた。
もっと驚いたのは、そのお母さんが私をすり抜けていった事。
さらに、
「舞!気を確かに、舞っ!!」
と、私の名前を呼びながら懸命に横たわる私を揺さぶっているではないか。
ブルブルと手が震えた。
だって………………
これって、あの、幽体離脱でしょ?!
信じられない……。
本当に、こんな事あるの?