…その時は、何が起こったかわからなかった。




そんな中、私に聞こえてたのは、


こんな会話が聞こえた。




「うわっ!何コレ、何があったの」


「つーか、グロっ」


「やだ~」


「キモ~い」


「こら、君たちは下がってなさい」


「はぁい、わかりました」



誰がそれを言っているのかまではわからなかった。



今の私は、会話を聞くだけでも精一杯だったから。




「あの子、まだ高校生でしょ?」


「ああ。確かあの高校…制服からして、都立K高校じゃないか?」


「多分、そうだと思う。
確か、K高校は今日文化祭だった筈…。」


文化祭。



今の正直な気持ちは“行きたかった”。




だけど、今はそれ所じゃないのはわかってる。




く、苦しい……。



胸に苦しさ、体に激しい痛みを感じながら、私の意識は途絶えた。