私、矢井田舞、16歳。




高校1年生。




あれは、高校の文化祭の日。




登校中で、相当受かれていたんでしょう。



信号の横断歩道での出来事。




血に染まった道路。




先が凹んだ車。




ピーポーピーポー…。


サイレンが絶えない現場。


人々の驚きと悲鳴。


でも…






…元はといえば、私が悪いんだと思う。




受かれて過ぎていた私は、友達とLINEをしていて、周りをよく見ずに、信号が青になったのだけ確認して歩き出した。




右手に通学カバンを持って、左手に携帯を持って。




普通に、何も考えずに渡っていた。




その時だった。