みんなと過ごした49日



トイレに行こうと、ベッドから下りようとした時だった。




足に激しい痛みを感じた。



足はそのまま動こうとしなかった。



というか、動かなかった。



一体、どうなっちゃったんだろう。




すると突然、ガラッと扉が開いた。




「舞…」



中に入って来たのは、お母さんだった。




お母さんは、よほど心配したのか、私にパッと抱きついてきた。




「ねぇ、お母さん。
私、トイレに行きたいんだけど、足が動かないの」



私がそう言って足を指指すと、お母さんはハッとした表情になった。



「舞。 トイレ?

お母さんがついてってあげるわ」




「えっ、いいよ。
自分で行けるって。

トイレの場所、どこ?」