まぁ、前を向かなきゃ。

ズキン。
え?

ズキン、ズキン、ズキン、ズキン
ドキン、ドキン、ドキン、ドキン

どうしたんだろ…

あれ?
息が…

「ヒュー…………あ……た……す……」

「奈々!?おい?奈々!?」
「奈々!?大丈夫!?ちょっと桜沢どいてちょうだい!」
「これは、過呼吸だ。この袋を口に当てて」
「っ!?やむを得ないわね。奈々?これ、口に当てて?」

コクコク

すーはー、すーはー、すーはー

あ…落ち着いてきた…

すーはー、すーはー、すーはー、すーはー

「ふぅ、みんなありがと。あと……桜沢?だよね?桜沢君も。ありがとう。」
「っ!おう///」
「っ!あんた!なんなの!?」
「ちょっ!雪!?」
「いいよ!こんなやつ!お礼なんて言わなくて。保健室行こ!」

グッ

「あっ!うん。」