「佐々木くーん一緒帰ろーよお」

4日目(金)の放課後、
いつもの部活。
いつもいる佐々木先輩。

しかしひとつだけ違った。

いつもなら私がいる佐々木先輩のとなりという席。
そこに1人の女生徒がいる。

先生に注意されないくらいの茶髪。
ほとんどない眉毛。
耳には複数のピアス。
顔には化粧。

俗に言う『ギャル』

私の苦手な部類の人。
その人はこれまで吹奏楽部なんかに来たことはなく、見るのが初めてだった。

『みんなはあるのかな?』

と思い周りを見渡すと全員が動揺していた。